【VBA入門編 記事一覧】
第1回 VBAで仕事がラクになる?←イマココ
第2回 マクロは誰にでも作れる!
第3回 VBAを書いてみよう!
第4回 エラーだって怖くない!
入門編は全4回にわたってVBAを始めるために必要な知識を簡単に説明していきます。
みなさんがVBAに目覚めるきっかけになれるように頑張ります!
目次
マクロとVBAの関係
VBAってなに?
Visual Basic of Applicationの略。
マクロを作るために必要なプログラミング言語。人間が日本語や英語を使ってコミュニケーションを取るように、コンピュータが使用する言語のひとつにVBA語があると思ってください。ベースは英語ですが、英語が苦手でも大丈夫!たまに日常英語とは違う意味を持つ単語が出てくるので、英語が得意な人は違和感を覚えることがあるかもしれません。
例えば『価値、価格、評価』の意味を持つValueは、VBAにおいて『値』という意味を持ち、「セルの値を取得する操作」に使用したり、「セルに値を代入する操作」に使用したりします。
英語が苦手な私にとっては単語の意味や使い方よりも、VBAエキスパートという資格勉強のために綴りを覚えるということが一番大変でした。マクロを作るだけなら綴りも覚えなくて平気です。コピペでOK!!
マクロってなに?
日々の仕事で使うExcelなどのOffice系アプリケーションに対する一連の操作を私たちの代わりに自動で実行する機能の名称であり、一連の操作手順が書かれたもの。日本人が業務マニュアルを日本語で書くように、VBAというプログラミング言語を使って書かないとコンピュータは理解することができません。マクロを作る方法は、
- ①マクロの記録機能を使う
- ②VBAを使って自分で書く
の2通りありますが、①は操作を記録するだけ。実際に操作したことの再現しかできないので「その操作を繰り返し行う命令」や「条件によって異なる操作をする」ということができません。このブログは②で作ることを目標にしています。
マクロの記録は不要な設定までVBAに変換(コード化)してしまうため「マクロを作る」という機能として使用するには向いていません。しかし、どんな書き方をすればいいか分からない時に、マクロの記録を使って「実際の操作をコード化して調べる」という機能として活用することができます。
VBAを使うメリット
環境構築が不要
VBA以外のプログラミング言語では開発環境といわれるプログラミングをするために必要なソフトを用意する必要があります。VBAに必要な開発環境はExcelに備わっているため、Excelがあれば誰でもマクロを作ることができちゃいます。
コードが使いまわせる
これからマクロを作る皆さんは「あの時使ったコードなんだっけ」って場面にたくさん出会います。一度使ったコードは、コピペして別のマクロでも活かせるのでたくさん作ったもの勝ちです!
ミスを防げる
普段、請求書などの帳票作成をExcelで行っている方は、VBAを使って入力作業を自動化すれば、データを基に日付や金額など手入力している項目を減らし誤入力を防ぐことができます。
ラクできる
VBAの魅力はなんといっても一連の操作がワンクリックで終わること。その時間で別の仕事をすることもできるため、作業効率アップ間違いなし!
VBAは簡単なプログラムから複雑なものまでその人のレベルに合わせて作ることができるので、まずは気軽に自分専属のお手伝いロボを作るような気持ちで、ちょっとした操作からコード化していくといいと思います。
VBAでできること
操作の自動化
- データの計算、比較、転記
- レイアウト、印刷条件の設定
- 請求書等の書類作成
- 連続印刷(Wordの差込印刷)
- 条件に合ったデータの選別
- ファイルの集約や分割
- CSVの取り込み、データのCSV化
- Outlookを使ったメールの一斉送信
上記のようなお仕事をされている方はたくさんいると思います。「難しくないけど面倒くさい」そんな業務がマクロ化に向いている操作です。
操作の分類
みなさんが何気なく行っている操作は、大きく分けて次の3つに分類することができます。
必要に応じて様々な操作を組み合わせていくことでひとつのプログラムが完成します。
-
①値の計算(関数の実行)
四則演算はもちろん、Excelでよく使う関数も使用することができます。 -
②オブジェクトの操作
オブジェクトとは操作の対象となる"何か"を指します。代表的なものは「セル」「シート」「ブック(エクセルファイル)」です。他には「図形」「グラフ」もオブジェクトのひとつです。- "セル"の背景色や文字色を変える
- "セル"の値をコピーする、貼り付ける
- "シート"を追加する、削除する
- "ブック"を開く、閉じる、保存する
-
③プログラムの制御(制御構文)
①や②の操作をどういう時にどれだけ行うのか判断します。VBAの醍醐味です。- 条件分岐:条件1の場合は処理1、条件2の場合は処理2を行う。と条件によって処理内容を変えることができます。
- 繰り返し:指定した回数だけ同じ処理を行ったり、条件を満たすまで同じ処理を行ったりすることができます。
おすすめコラム
マクロを使ったら仕事がラクになりそう!ってイメージしていただけましたか?
私は完全に独学だったので使ったことがあるコードはわかりますが、資格の勉強をして初めて知るコードや機能もたくさんありました。業務の効率化を考えている人向けに、VBAエキスパート資格情報サイトにやってみよう!Excel VBAで業務改善!というコラムが掲載されています。ストーリー仕立てで順番にVBAを学ぶことができるので興味がある人は読んでみてください。
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